デール・カーネギー著の『人を動かす』に書かれている事を題材にして書かせて頂きます。
「盗人にも五分の理を認める」は、自分にとっては「あり得ない行動」でも、相手には「相手なりの考え、正当性があると思った上での行動」であると受け入れる姿勢が大切だという意味になります。
否定的な感情のままでは相手に負の感情を抱かせてしまうため、いい人間関係は築けませんし、自分自身もネガティブな感情に支配される事になります。
否定ではなく、相手には相手の考えがあると受け入れるところから始めれば、良い印象を与えられますし、自分自身もネガティブな感情を抑える事が出来ると思います。人間関係の構築は、認める事から始まるのだと思っています。
カーネギーが記していることで、人間には必ず長所と短所があり、どんな人でも、自分にはできない何かを持っています。しかし、逆に得意なものも持っている。
また、人間には承認欲求があり、満たされることで人は満足感を得ると言います。つまり「君にしかできない事がある」と相手の良い面を見つけて評価することで、相手のモチベーションが高まり、良好な人間関係の構築に寄与するとされています。
人を動かすためには「相手に相手の意思で行動を起こさせるよう働きかけることが重要」とし、それには「人の立場に身を置く」こと、相手の視点でものごとを考えることが大切だとカーネギーは説いています。
自分の都合や考えを押しつけるのではなく、相手に行動したいと思わせるきっかけをつくる。これは人間関係の構築に関して普遍的な真理と言えると思います。
まず相手を褒め、自尊心を満たし、期待をかけることで、相手のモチベーションを高めると同時に、対立ではなく、相手の立場や考えを尊重し、穏やかな言動で接すること。そして相手が興味を持ち、楽しめる演出によって、こちらが望むような行動をとる事が出来る様になると解説しています。
過去の記事で『思うこと 決めつけること』で、ラベリング効果について書かせて頂いておりますが、相手への思いが相手の行動に影響を与える事になる。と考え方は同じなのかな・・・と感じています。
自分自身の感情や思いが、否定的・批判的にならないように感情の動きに注意する事が必要だと考えて行く必要があると感じています。
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